うたこく(歌国)

国語や歌の詞について考えたことを書いていきます。

10年前の自分に投資のアドバイスをするなら?~資産の最大限の活かし方~

10年前に戻りたい

あまり過去に未練はないですが、この投資に関しては「10年前に戻れたら」と切実に思います。

 

なぜなら、仕事を始めた約10年前から今の知識があれば将来に対するお金の不安もほぼなくなっていたでしょうし、現在の資産は数倍になっていただろうと言えるからです。

 

約10年前、公務員の私はどんなに働いても給料だけでは資産に限界があることを考え、株式投資を始めました。

※そのあたりの詳しい経緯はまた別に書きます。

 

株式投資の基本的な事から、決算書の読み方や、テクニカル指標の読み方など投資に役立ちそうなことを本を中心に学び、実践していきましたが1年目は大きくマイナス。

※東日本大震災で持っていた株が暴落したりしました。

 

それから約10年、だいぶ省略しますが、信用売りなどもやりながら、「日本電気(NEC)]の株一本の売買に絞ってからはある程度結果も出てきて、一年間で50万円のプラスなども出るようになりました。

 

しかし、そんな風にプラスとマイナスの年を繰り返して約10年、全てのトータルは92618円のマイナスで終わっていました。

 

そんな10年間と比べて、この約1年間は既に約200万円をプラスで利確した上で、現在も含み益が200万円以上出ています。

もちろん、今年はコロナショックからの急激な上昇相場でしたから、運が良かったこともあるでしょうし、今後はマイナスに振れる年もあることは覚悟しています。

 

それでも、10年前に今の知識があれば、お金に対する行動は全く違ったものになっていたでしょう。

 

というわけで、ここではその一番大事な点を凝縮して、10年前の自分に送るつもりで書いていきます。ぜひお読みください。

 

1.無駄な支出を減らせ!(人生を貧相にしないように)

組合は入るな・財形貯蓄はやるな

公務員だけなのかはわかりませんが、仕事を始めてすぐに「組合」への勧誘がありました。当時に比べて今の方が入る人は少なく、加入者の方が少ないようですが、当時は「入るのが当たり前」のような感じで加入しました。仕事以外にやらなければいけないことが増えた上で、組合員費というお金も結構な額を払います。

「組合」という組織と行動の意義を全て否定する気はありませんが、時間とお金を払ってまでやる意義は私には感じられませんでした。

 

また、銀行からの「財形貯蓄」も職場の人の勧めで少額ながら入りました。当時の知識では「銀行の利子はほぼ無いに等しい。それなら少しでもマシなところに置いておこう」という程度でした。このお金をこの時から投資に回していれば、結構な額になったと思います。

 

保険は安いものを必要最小限に!

これは当時、親が自分のために入っていたものを引き継ぐ形で継続していたのですが、今思うと掛け金は高いのに保障は少ないダメダメな内容でした。

これの累計もかなりな金額ですので、相当無駄をしていました。

※「必要最小限」の判断基準についてはまた別の記事で書きます。書いたらリンクを貼ります。

 

もし車を持っているなら見直しを!

私は実家暮らしで車も持っておらず、物欲もそんなには無い方でしたので、出費はかなり少なかったと思います。もし昔の自分が家や車の購入を検討しているなら、家はまずは賃貸。車も中古の機能面重視で買うようにアドバイスすると思います。

このあたりは人生でも非常に大きな支出なので、しっかりと検討する余地があるでしょう。

ただし、車などを人生の高い優先順位に置いている人はその限りではありません。

飽くまでも私は「人生を貧相にしないように」自分の価値観に抵触しない範囲で支出を減らせば良いと思っています。(それは「今すぐ仕事を辞めたい」わけではないということも大いに関係しています。仕事は好きです。)

 

現在なら通信費も見直しを!

当時は格安SIMや格安プランがありませんでしたから仕方がなかったと思いますが、今の若い人であれば携帯のプラン見直しは非常に大きな支出カットになります。

私も10年以上使っていた通常のプランを格安プランにしましたが、全く不便さは感じていません。むしろ、月々使えるデータ通信量は大幅に上がったため快適です。

 

2.お金の増やし方を学べ!

とにかく、10年前の自分に伝えたいのはこのことです。どんなお金の本にも書いてあるように「複利」の力は偉大です。そして「複利」はかける時間が長ければ長いほど効果を発揮します。この「10年」という長い時間を無為にしてしまったことはとても残念です。

 

とにかく証券口座を開こう!

副業禁止の公務員にとって、お金の不安を減らす唯一の道は「投資」だと思います。

そしてその判断は10年前の自分も間違っていなかったため、そこは褒めてあげたいところです。当時「楽天証券」を開いたのも良い判断だったと思います。

今でも「楽天証券」と「SBI証券」が2強で、私は「楽天証券」を選びます。

ですが、そこからのやり方はベストな選択ではありませんでした。

 

投資信託で米国株に積み立て投資をしよう!

今、様々な投資の本を読むとこのことが言われていますが、私もこれが今のベストな選択だと思います。ここにはいくつか注意が必要ですので、少し詳しめに書きます。

 

①なぜ「投資信託」なのか?

投資信託というと「銀行が勧めてくるボッタクリ商品」のイメージが強いかもしれません。いや、むしろそういうイメージをしっかり持てている人は、マネーリテラシーの高い人で変な物にはひっかかりにくいでしょう。もちろん、私もそれらの商品は勧めません。

 

「投資信託」と名の付くものはたくさんありますが、「手数料が安い、インデックス投資」が私が勧める条件です。その上で私は米国株を選びますが、そこは全世界株などでも悪くはないと考えます。

 

「投資信託」の一番の利点は、「持っている投資資産をフル活用できる」という点です。

私は直近の8年くらいは「日本電気」の個別株1本で日々売り買いをしていましたが、投資資産を増やせて400万円くらいになっても、一度に400万円分の株を売り買いする勇気はなく、多くて200万円分くらいでした。常に残りの200万円は遊んでいる状態でした。

なぜ、一度に買えないかというと、理由は単純で「怖いから」です。1銘柄の個別株投資は日々の値動きが非常に大きく、マイナスになったときにも「しばらくすれば上がる」と信じられる要素はありません。

一度東日本大震災で、短期間に36万円の損失を出した経験もあり、400万円も一度に投入したら、平穏な日常生活が送れなくなってしまいます。

 

私が今年、個別投資から投資信託へと大転換した一番大きな理由はこれです。

今年の頭には投資可能額は1000万円近くになっていましたが、相変わらず個別投資では200万円前後のお金しか動かしてはいませんでした。それ以上はただのギャンブルと変わらないと思ったからです。

 

ですが、米国インデックスへの長期積み立てなら、投資可能な資産の大きさをフルに生かすことができると判断し変更しました。その結果が現在の数百万円のプラスです。

 

個別の10年があったからこそ、リスク許容度も上がったという成果はあると思いますが、それでも当時から投資信託に積み立てをしていければ、結構なプラスになっていたと思います。

 

②なぜ米国株に長期積み立てなのか?

まず、日本は悲しいですが、人口分布の推移などを考えても、なかなか明るい未来が想像しづらい状況です。

対して米国はGAFAMをはじめとして、やはりまだまだ世界の中での成長力が突出しています。そして、私は何より投資家に対する法整備や政策での力の入れ方などがしっかりしている点を信頼しています。「有権者=投資家」というような認識の米国では、日本に比べてはるかに経済政策に注目が集まっている印象です。

米国の成長が鈍化する可能性はもちろんゼロではないでしょうが、世界が急成長している中で米国だけが成長をストップしているという状況も考えにくいでしょう。

 

また「長期積み立て」なのは、働きながらの投資にはそれが一番合っているからです。できれば給料天引きに設定して、「最初からそんなお金はなかった」くらいに忘れて暮らしていくのが精神的にも投資行動としても良いと思います。

 

現在の若い人にアドバイスするなら

絶対にNISAか積み立てNISAは活用しよう!

私は今年になってiDeCoも積み立てNISAも始めました(来年は一般NISAにします)。

iDeCoの方は、資金の拘束期間が長いため、ライフプランによって使うか使わないかは分かれる所でしょう。

しかし、NISA・積み立てNISAはほぼデメリットがないため、積極的に使っていくべきだと思います。

※あえてデメリットを挙げるなら積み立てNISAは銘柄が限られること、一般NISAはあと2年で新NISAになったとき、レバレッジ商品などは買えなくなってしまうことはネックです。

 

どちらを選ぶかは、今後の人生において何年でどれくらいの額を目指すのかと、最悪どのくらいまで資産が減ってしまっても精神的に耐えられるのか(リスク許容度)によって変わってくるでしょう。

 

私は現在の生活スタイルも、精神的にも、かなりリスク許容度は高めだと判断して、レバレッジナスダック100を中心に運用していますので、積み立てNISAを開設してしまったのは失敗でした(積み立てNISAではレバレッジは買えないので、そっちはS&P500を買っています。)。来年切り換えます。

 

まとめ

公務員は副業が禁止されているため、FIREを目指しにくいと言われています。

ですが、一方でリスク許容度は高い人が多いため、投資信託の積み立て投資とは相性が良い人が多いのではないでしょうか。

 

正直、この投資スタイルに買えてからまだ1年も経っておらず、たまたま上昇相場に乗れて浮かれている面は否定できませんが、それでも過去10年のやり方に比べて、現在の方法が自分に合っていることはとても実感しています。

 

恐らく年末頃にテーパリングの影響などで米国株は一度下がると思いますが、そこはむしろ買い時だと待ち構えて今は少し現金を多めに残しています。

今後どのようになっていくのかは、引き続き報告したいと思います。

 

この記事を見て、少しでも多くの人に参考になったら幸いです。

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