うたこく(歌国)

国語や歌の詞について考えたことを書いていきます。

合唱曲「流浪の民」の歌詞の意味を深く考察!〜宴の賑やかさに見え隠れする寂しさや不安〜

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こんにちは!

合唱コンクールや卒業式で「流浪の民」を歌うことになった生徒さんや、それを指導する先生方。

心を込めて歌いたいけど、歌詞のイメージがハッキリと浮かんでこない!

そんな風に感じていませんか?

私は中学校の国語科教員として、合唱コンクールでその年に歌う曲の歌詞について、授業の中で生徒と一緒に考えてきました。

なんとなくのイメージで歌うのと、歌や作詞者の背景を知ったり、一つ一つの言葉の深い意味を検討したりした後に歌うのとでは、気持ちの込め方も全く違うものになります

ぜひ、「流浪の民」の歌詞に込められた深い意味を知って、想いのこもった歌声を響かせましょう!

 基本情報と歌詞のポイント

合唱曲「流浪の民」は中学校の合唱コンクールで歌われることが多い人気の曲です。 ソプラノ・アルト・テノール・バスの四部全てのソロがあり、文語の歌詞とあいまって、とてもかっこいい曲になっています。

 

今回は、

■難解な言葉の意味。
■どんなストーリーなのか。
■どのように気持ちを込めて歌えば良いのか?

について、それぞれ見ていきましょう。


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目次

「流浪の民」とは何か?

まずは、「流浪の民」という曲自体についてと、「流浪の民」という用語の持つ意味について確認しておきましょう。

 

「流浪の民」という曲の説明

流浪の民(るろうのたみ、ドイツ語: Zigeunerleben)は、ドイツ・ロマン派の作曲家ロベルト・シューマンによって作曲された1840年の歌曲。『3つの詩』作品29の第3曲。本来はピアノ伴奏(トライアングルとタンブリンをアドリブで加える)の四重唱曲だが、合唱曲として演奏されることも多い。原題は「ロマの生活」もしくは「ロマの人生」の意味。

詩はエマヌエル・ガイベル(ドイツ語版、英語版)によって書かれたもので、ナイル川のほとりから、スペインを経て、ヨーロッパの町々をさすらうロマ(かつてはジプシーと呼ばれることが多かった。ドイツ語ではツィゴイナーとも)の生活の物悲しさを歌ったものである。「ジプシーがもともとエジプト民族である」という俗説がわからないと、歌詞の内容は理解が難しい。

日本語の訳詞は石倉小三郎による。名訳として有名で、原詩を超えるとも評されるが、原詩との乖離が大きいとの批判もある。 流浪の民 - Wikipedia より

「ロマ」は以前は「ジプシー」と呼ばれていました。ディズニー映画の「ノートルダムの鐘」などにも登場しますね。それが、この曲では「流浪の民」と訳されています。

ジプシー - Wikipedia によれば「ジプシー」とは一つの民族の呼び方ではなく、異国からヨーロッパへと移ってきた様々な民族をまとめた言葉だそうです。

 その中でも特に、「エジプトから移ってきた」というイメージが主流だったこと、黒髪のエキゾチックな見た目、傭兵や占いでは重宝された、「よそ者」として追放や死刑の命令が出されたりした・・・などの情報は、この歌詞を解釈するのに必要になってくると思います。

 

歌詞の流れに沿って、ストーリーをチェック!

ぶなの森の葉隠れに
宴(うたげ)寿(ほが)い賑わしや
松明(たいまつ)明(あか)く照らしつつ
木の葉敷きて倨居(うつい)する

歌は「流浪の民」達による夜の宴会の場面から始まります。

「ぶな」はドングリなどもつける広葉樹の名前。「葉隠れ」は葉の陰、つまり「木の下で」という意味です。

「寿い」とは「お祝いをする」という意味ですが、宴会が楽しく盛り上がっている様子を表していると考えられます。

「倨居」は辞書には意味が載っておらず、ネット上では「膝を立てて地面に座る座り方」という説がありましたが、はっきりとはしません。ですが、木の葉を敷いての後ですから、その上に座り込んでいる様子でしょう。

森の木々に覆われた暗い中に、松明の火が輝き、大勢の人が輪になって座りながら宴会をしている楽しい情景が浮かびます。

これぞ流浪の人の群れ
眼(まなこ)光り髪清ら
ニイルの水に浸(ひた)されて
煌(きら)ら煌ら輝けり

宴で盛り上がっている人々の素性が語られます。

「流浪の人の群れ」とは先に紹介したような「ロマ(ジプシー)」のことです。

「瞳や髪が美しい」と表現されていますが、瞳の色や、髪の色の違いは彼らが他の土地から来た人々であることを浮き上がらせます。

「ニイル」はナイル川のことです。ロマは「エジプトから来た民」と考えられていたので、「ナイル川で産湯につかり」というイメージで、出生についての表現です。

「煌ら煌ら輝けり」は何が輝いているのか、ハッキリしません。

原詩であるドイツ語の訳が「流浪の民(合唱)」の解説(歌詞・和訳)に載せられていて、とても参考になりますが、そこでは「スペインの南国の光で日焼けしている」となっています。「流浪の民」は南のエジプトからスペインを経由してヨーロッパに入ってきているというイメージなのでしょうか。

瞳・髪・肌の色の違いは彼らが「流浪の民」であることを際立たせます。

日本語の訳だけではそこまで分かりませんが、瞳や髪や肌が輝いている表現と考えます。

燃ゆる火を囲みつつ
燃ゆる赤き炎 焚火
強く猛き男(おのこ)安らう
巡り男休らう
女(おみな)立ちて忙しく
酒を酌(く)みて注(さ)し巡る

焚火を取り囲むように座り込み、食事や歌で盛り上がっているのは主に男性です。

女性は座らずに、お酒を注いで回るなどして忙しく働いています。

これが「流浪の民」の文化(のイメージ)なのでしょう。もしかしたら、当時のヨーロッパの価値観とはかなり異なっているのかもしれません。

そんな姿にも素朴さや情緒が表れてくるのではないでしょうか。

歌い騒ぐ其が中に
南の邦(くに)恋うるあり
厄難(なやみ)祓う祈言(ねぎごと)を
語り告ぐる嫗(おうな)あり

「其が中」とは「その中」という意味です。「南の邦」は原詩ではここでも「スペイン」となっています。彼らの故郷を恋しく思っている心情でしょう。

「嫗」とは年寄りの女性のことです。恐らくはこの集団の中で一番の長老なのではないでしょうか。「祈言」とは呪い(まじない)や祈りの言葉です。ロマの民は「占い」を生活の糧ともしていたそうですが、ヨーロッパの人にとっては神秘的な、得体のしれない力を持った存在と思われていたのかもしれません。

曲調がゆったりになるのと同じように、歌詞も先ほどまでのにぎやかな宴会の様子の中で、故郷を思う寂しさや、不思議な雰囲気の呪術的な静けさが表現されています。

愛(めぐ)し乙女舞い出(いで)つ
松明明く照りわたる
管弦の響き賑わしく
連れ立ちて舞い遊ぶ

4パートのソロが印象的なこの部分ですが、歌詞は再び明るさを取り戻します。

綺麗な女性が踊り出し、松明が赤々と輝く中で、楽器の音が賑やかに鳴り響きます。

ここでの楽器は原詩では「ギターやシンバル」だそうです。日本の「管弦」のイメージよりは、かなり賑やかで騒々しいぐらいの雰囲気になりますね。

楽器の音に合わせて、皆が踊り出し、宴の盛り上がりは最高潮に達します。

すでに歌い疲れてや
眠りを誘う夜の風
慣れし故郷を放たれて
夢に楽土求めたり

宴も盛り上がりを過ぎ、すでに歌い疲れてしまったせいでしょうか、夜の風に眠気が襲ってきます。

一人、二人と眠りについていき、宴は自然と終っていくのでしょう。

そんな眠りの中で彼らは「楽土(楽園)」を夢見るのです。

「慣れし故郷を放たれて」とは故郷から追放されて、という意味ですが、この一文こそが「流浪の民」の根幹だと思います。

この歌詞の中では「エジプト」が故郷のイメージとして描かれていますが、実際にはインド北西部から争いや飢餓などを避けて故郷を出てきた人たちが主流だったようです。

くわしくは【ジプシーとは?】悪者?スリ?なぜ?流浪の民の本当の姿とは | World Performing Blog!などのサイトを参照してもらえればと思いますが、故郷を出てからも迫害されることの多かった彼らは、安心して過ごせる「楽土」を求め、「流浪の民」でなくなる日を夢見ているのではないでしょうか(これは私の想像であり、彼らの価値観は分かりませんが)。

東(ひんがし)空の白みては
夜の姿かき失せぬ
ねぐら離れ鳥鳴けば
何処(いずこ)行くか流浪の民
何処行くか流浪の民
何処行くか流浪の民
流浪の民

東の空が白くなり朝がやってきます。夜の面影はすっかりと消え、鳥の鳴く頃には、流浪の民はまた新たな地を探して出発していきます。

流浪の旅には決まったゴールがあるわけではありません。どこを目指すかという問いへの答えはなく、まだ見ぬ安息の地を求めて旅を続けていくのです。

どんな風に歌う?

ここまで見てきたように、歌詞の大半は宴会の賑やかさに彩られていますが、後半には故郷への想いや、あてのない旅の疲れや、不安といったものが見え隠れします。

宴が賑やかであればあるほど、それとの落差が強調されてくるでしょう。

ですので、楽しい様子は目いっぱい楽しく、寂しい場面は、その奥にある心境を深く想像した上で、それを表現できるとメリハリのある良い歌になるでしょう。

授業での主な発問

①「流浪の民」の苦労はどんなことが考えられますか?

「ロマ(ジプシー)の民」について簡単に時代的背景を説明した後、彼らの苦労などを想像させた上で解説をすると、この歌詞の奥に流れる心情を理解できると思います。

②この歌詞を起承転結に分けるなら「転」はどこですか?

一か所だけ、「故郷への想い」といった寂しさが浮かび上がってくる部分に注目させるための発問です。

最後に 

■音楽の授業は時数が少ないので、歌詞の意味までじっくりと扱うのは難しいと思いますが、先生が捉えた情景だけでも伝えてあげると歌声も変わると思います。※このページをそのままコピーして配布していただいても構いません。

「国語」の授業でも扱ってみると、「実際に歌う」という明確な目標がある分、教科書の学習以上に盛り上がりますよ。

■私は文学の研究はしていますが、音楽に関しては素人です。これからも様々な合唱曲の歌詞について考察していきたいと思っていますので、

・音楽上の観点から何か誤りがある
・音楽上の解釈でも論の補強になる
・次はこの曲を扱って欲しい

などありましたら、コメントいただければ幸いです。

Twitterもやっています

 他の合唱曲の歌詞分析はこちら ↓   

※音楽や国語の授業、または合唱部や合唱コンクールでメンバーに投げかける場合の基本的な流れなどもこちらに書いていますので、ご覧いただければ幸いです。

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合唱曲「空駆ける天馬」の歌詞の意味を深く考察!〜方角の謎と、天馬の疾走感〜

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こんにちは!

合唱コンクールや卒業式で「空駆ける天馬」を歌うことになった生徒さんや、それを指導する先生方。

心を込めて歌いたいけど、歌詞のイメージがハッキリと浮かんでこない!

そんな風に感じていませんか?

私は中学校の国語科教員として、合唱コンクールでその年に歌う曲の歌詞について、授業の中で生徒と一緒に考えてきました。

なんとなくのイメージで歌うのと、歌や作詞者の背景を知ったり、一つ一つの言葉の深い意味を検討したりした後に歌うのとでは、気持ちの込め方も全く違うものになります

ぜひ、「空駆ける天馬」の歌詞に込められた深い意味を知って、想いのこもった歌声を響かせましょう!

 基本情報と歌詞のポイント

合唱曲「空駆ける天馬」は中学校の合唱コンクールで歌われることが多い人気の曲です。空駆ける天馬 - Wikipediaによると1978年に館蓬莱さん作詞・黒澤吉徳さん作曲で作られた、混声3部の合唱曲です。

秋の星座であるペガスス座の天馬(ペガサス)をモチーフにした、疾走感のある曲調が人気となっています。

今回は、

■それぞれの歌詞が表しているもの
■アンドロメダを西南に スワンの星座を東南の の謎
■どのように気持ちを込めて歌えば良いのか?

について、それぞれ見ていきましょう。


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目次

それぞれの歌詞の意味をチェック

銀の翼を 光らせて
秋の夜空を 駆けてゆく天馬

雲の峰突き抜けて 真北に向かう
ごらん 駿馬の 駆けてゆく

白銀の道を

風さえのけぞる 静まりかえる
銀の翼を 光らせて
秋の夜空を 駆けてゆく天馬

地の声を 携えて
天の声を 訪ねに

アンドロメダを西南に
スワンの星座を東南の
遥か彼方をあとにして

銀のたてがみ 光らせて
秋の夜空を 駆けてゆく天馬

まずは、少し難しい言葉などの意味を確認しておきましょう。

「雲の峰」→雲が山の峰のようにそそり経っている様子。(実は夏の季語)

「真北に向かう」→ペガスス座の星座絵を見ると、頭は南に向かっているのですが、これについては後述します。

「駿馬」→とても速い馬のこと。ここでは天馬のこと。

「白銀の道」→星空の道、恐らく天の川のことだと考えられます。

「風さえのけぞる」→風さえも驚いて避けるほど、速い天馬の様子。

「静まりかえる」→天馬が速すぎて、通った後には静寂だけが残るイメージ。

「携えて」→「携帯する」の「携」で、身につける。「地」からの手紙を持って、   「天」に届けるという伝令の役割を果たしていると言えます。

「遥か彼方をあとにして」→「あとにする」とは「家をあとにする」や「故郷をあとにする」のように「出発」という意味で使います。その出発点が「遥か彼方」と表現されることで、天馬のスピード感が表れています。

全体的に秋の星空を天馬がとても速く駆け抜けていく様子が表現されており、そういう意味では極めてわかりやすい歌詞です。

謎が残るサビ「アンドロメダを西南に スワンの星座を東南の」

全体像としては分かりやすい、この歌ですが、サビである「アンドロメダを西南に スワンの星座を東南の」の解釈に謎が残ります。

「ペガスス座」「アンドロメダ座」「白鳥座(スワン)」はそれぞれ秋の星座であり、とても近くに位置しています。
ですが、ペガスス座からみるとアンドロメダ座は西南ではなく、真逆の北東、白鳥座も東南ではなく、真逆の北西にあります。これはどういうことでしょう?

歌詞をそのまま捉えるなら、天馬がアンドロメダ座を西南、白鳥座を東南に見ながら駆け抜けていく表現としか考えられませんが、この方角の不一致はなぜなのでしょう?

恐らく、作詞者である館蓬莱さんのイメージにあったのは、全天図のような正確な方位関係では無かったのだと考えられます。地上から出発した天馬が「真北に向かう」と天を目指しているところからも、地上から見た「上(空)」を「北」と捉えていたのではないでしょうか。それは、ペガスス座の頭の向きが、実際は南を向いているところからも言えると思います。

そうであれば、どちらも上空(北)へと駆ける天馬が下(南)へと「アンドロメダ」と「スワン」を置き去りにしていくと見えますし、東と西の位置関係も、向いている空の方角によってはそう見えるでしょう。

他にもいくつか解釈の可能性を考えてみましたが、恐らくはこれが一番自然かと思います。

天馬とアンドロメダの意外な関係

それぞれの星座のもとになったペガサスとアンドロメダには、ギリシャ神話上で意外なつながりがあります。

そもそも「アンドロメダ」とはギリシア神話に出てくる「アンドロメダ姫」のことです。ギリシャ神話にアンドロメダが出てくるのは、

 昔々エチオピアという国に王妃カシオペア(これも星座にありますね)の娘でアンドロメダというとても美しい娘がいました。カシオペアは、娘のアンドロメダが「海の神ポセイドンの娘たちよりも美しい」という自慢をしてしまいます。
 これに怒った海の神ポセイドンはお化けクジラにエチオピアを襲わせ、クジラを鎮めるためにはアンドロメダ姫を生け贄として差し出さすように告げます。泣く泣くカシオペアは娘を生け贄として海岸に縛りつけます。
 お化けクジラがアンドロメダに襲いかかろうとしたその瞬間、天馬に乗った英雄ペルセウスがメデューサの首を使い、お化けクジラを石に変えて、アンドロメダを助け出します・・・

というお話です。ここで、天馬とアンドロメダがお話の中でもつながるのが面白いと思います。
 ちなみにスワンの星座(白鳥座)は、無理やりつなげるとすれば、この英雄ペルセウスの父であるゼウスが、別の女性に近づくために変身した姿が元だといわれています。
 まあ、この歌詞の中では単純に位置関係から歌われているだけと考えられますが、そんなストーリーも知っておくと、想像が豊かになると思います。

どんな風に歌う?

この歌詞はシンプルで、すべては天馬の速さを表現するために費やされていると言ってよいと思います。

大地の神からのメッセージを預かったペガサスが、ものすごい速さで地上から天へと駆けあがっていく情景を思い浮かべながら、そのスピード感を表現できると良いですね。

授業での主な発問

①天馬の速さが分かる表現はいくつありますか?

ここまでに書いてきたように、「駿馬」「風さえのけぞる」「遥か彼方をあとにして」などに注目させる発問です。

②天馬はなんのために駆けているのですか?

「地」の声を届ける伝令役だということに気づかせる発問です。

③どんな情景が思い浮かびますか?(絵に描いてみましょう)

この歌詞はストーリー性などよりも情景が大事になってきます。絵に表す時間があれば、そのような活動も入れてみたいですね。

最後に 

■音楽の授業は時数が少ないので、歌詞の意味までじっくりと扱うのは難しいと思いますが、先生が捉えた情景だけでも伝えてあげると歌声も変わると思います。※このページをそのままコピーして配布していただいても構いません。

「国語」の授業でも扱ってみると、「実際に歌う」という明確な目標がある分、教科書の学習以上に盛り上がりますよ。

■私は文学の研究はしていますが、音楽に関しては素人です。これからも様々な合唱曲の歌詞について考察していきたいと思っていますので、

・音楽上の観点から何か誤りがある
・音楽上の解釈でも論の補強になる
・次はこの曲を扱って欲しい

などありましたら、コメントいただければ幸いです。

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※音楽や国語の授業、または合唱部や合唱コンクールでメンバーに投げかける場合の基本的な流れなどもこちらに書いていますので、ご覧いただければ幸いです。

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合唱曲「旅立ちの時~Asian Dream Song~」の歌詞の意味を深く考察!〜孤独の暗闇から、前を向いて歩いて行く勇気〜

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こんにちは!

合唱コンクールや卒業式で「旅立ちの時~Asian Dream Song~」を歌うことになった生徒さんや、それを指導する先生方。

心を込めて歌いたいけど、歌詞のイメージがハッキリと浮かんでこない!

そんな風に感じていませんか?

私は中学校の国語科教員として、合唱コンクールでその年に歌う曲の歌詞について、授業の中で生徒と一緒に考えてきました。

なんとなくのイメージで歌うのと、歌や作詞者の背景を知ったり、一つ一つの言葉の深い意味を検討したりした後に歌うのとでは、気持ちの込め方も全く違うものになります

ぜひ、「旅立ちの時~Asian Dream Song 」の歌詞に込められた深い意味を知って、想いのこもった歌声を響かせましょう!

 基本情報と歌詞のポイント

合唱曲「旅立ちの時~Asian Dream Song~」(以下『旅立ちの時』と省略します。)は中学校の合唱コンクールで歌われることが多い人気の曲です。

『旅立ちの時』は1998年に長野県で開かれた「長野パラリンピック 冬季大会」のテーマソングとして久石譲さんが作曲し、ドリアン助川さんが作詞をしました。

久石譲さんは多数のジブリアニメの曲を手がけていることでも有名ですね。

この曲は、アジアで初の冬季パラリンピックのために、『世界の中の日本』を意識し、日本の情緒的な音階、今日的インターナショナルなリズムをベースに作曲することにより、ワールドワイドに受け入れやすいように配慮して作ったと言われています。

この歌はストーリーよりもメッセージ性が強い曲です。サビの「夢をつかむ者たちよ 君だけの花を咲かせよう」をはじめ、パラリンピックのアスリートを思わせる歌詞となっています。

今回は、

■視線と、時間の変化
■込められているメッセージ
■どのように気持ちを込めて歌えば良いのか?

について、それぞれ見ていきましょう。


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目次

歌詞の流れに沿って情景をチェック

暗い道を一人進んでいく

君の瞳に 花開く
夢をかなでる 心
風に吹かれるこの道さえも
星明かりに照らされ 
今 ただ一人歩こう

この歌は「夢」が「花開く」ところから始まり、サビの「君だけの花を咲かせよう」まで繋がっていきます。

「瞳」の視覚的表現と、「奏でる」の聴覚的表現の両方から「夢」が表されています。

「風に吹かれるこの道さえも 星明かりに照らされ」とは、「風」という不安がありながらも、無数の「星明かり」のように、明るい希望も一緒に同居する胸の内を表していると考えられます。

最初の連は、時間帯は「夜」、視点は「道」がある「足元」、人数は「一人」という状況からスタートします。

孤独な中での歌

胸を震わせるときめきを
空と大地に歌おう
哀しみも笑顔もぬくもりも
熱い思いに揺れて
今 抱きしめて歩こう

2連では「歌おう」という聴覚的表現と共に、「ぬくもり」「抱きしめて」という触覚的表現が使われています。

視線は足元の「道」から上に上がって、空と大地の間の地平線へと向かいます。

まだ、ここでは陽は昇っておらず、暗い孤独感の中で、燃える情熱を頼りに前へと進み続けています。

アスリートなどに置き換えるなら、まだ立派な記録なども出せず、世の中に認められない葛藤の時期を表していると言えます。

朝陽が差してくる

旅立ちの勇気を
地平線の光と分かち合うこの時
微笑みながら ふりむかずに
夢をつかむ者たちよ
君だけの花を咲かせよう

「地平線の光」という言葉で、夜明けの光が見えてきたことが分かります。

その光に勇気をもらい、ここからいよいよ「旅立ち」が始まります。

これまで、誰にも認められず、黙々と自分を信じて努力を続けてきた期間は、認められない辛さはありますが、失うものはそれほど多くはなかったかもしれません。

ですが、正式にそれを「夢」として目指していくと決めて宣言すると、さまざまな壁が立ち塞がります。

「趣味」としてなら応援してくれていた人も、急に反対し始めるかもしれません。身近な人だからこそ「あなたのためを思って」と無難な道を勧めることもあるでしょう。

「微笑みながら ふりむかずに」とはそんな反対にも負けることなく、前に進んでいく様子を表しているのでしょう。

「君だけの花」とは、それぞれの才能を指すと思いますが、パラリンピックのテーマソングということを考えると、「障害」も「君だけの花」と表現していると考えられます。

歴史の中に咲く無数の名もない花

争いの日々を乗り越えて
青空に歌う時                   
かけがえのない命のはてに
名もない花を咲かそう 
今地球(ここ)に生きる者よ

「争いの日々」は夢を目指して、旅を続ける中での様々な困難や、周りの反対との争いを表していると考えられますが、もう一つの捉え方もあります。

それは人類の戦争の歴史を指すという捉え方です。オリンピック憲章の「オリンピズムの根本原則」には「オリンピズムの目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。」とあります。

「争いの日々を乗り越えて 青空に歌う時」とは、これまでの様々な大戦を経て、今、このパラリンピック開会式で各国の人が共に声を合わせて歌うことができる平和な状況を表しているのではないでしょうか。

人類の、そして地球の長い長い歴史から考えれば、一人の人間が命を懸けても残せるものは、本当にわずかしかありません。そしてその大半は歴史に残ることすらない「名もない花」でしょう。

ですが、視点を変えれば、この長い人類の歴史はそんな「名もない花」の集まりであり、私たちの命も、そんな壮大なリレーのバトンが渡されて存在しています。そう考えれば、一つ一つが「かけがえのない」ものであり、今を生きる私たちの命も「かけがえのない」ものなのです。

未来へ!

旅立ちの勇気を
虹色の彼方に語りかけるこの時
微笑みながらふりむかずに
夢をつかむ者たちよ
君だけの花を咲かせよう
夢をつかむ者たちよ
君だけの花を咲かせよう

最後の連では視線が「虹色の彼方」となっており、空の彼方の未来を目指していることが読み取れます。

ここまで様々な困難があっても、もう前を向いて進んでいくだけだという決意を感じさせる歌詞になっています。

どう歌う?

流れを追う中で触れてきたように、この歌では

【時間帯】夜中→夜明け→朝・昼
【視線】 足元→地平線→青空→虹の彼方

というように変化が表現されています。

それに伴って、話者の心境も

「誰にも理解されない孤独な中での努力」→「本格的に夢を定めた時の周囲との争い」→「心を決めて、前だけを向いて進む」という風に変化していっていることが読み取れます。

全員で、一人のアスリートの人生をイメージして歌っても良いですし、それぞれの人生で「孤独」「夢」「努力」などのキーワードから思い浮かぶ出来事をイメージして歌っても良いでしょう。

羽生結弦さんのあの曲にも

『旅立ちの時』を知っている方は、2017年に行われたヘルシンキでの世界選手権で羽生結弦選手が使った「HOPE&LEGACY」の演技を見た時に、「あっ」と思ったのではないでしょうか。

「HOPE&LEGACY」とは、久石譲さんが、長野パラリンピックのフィナーレをプロデュースした際に生まれたものだそうです。この曲は『旅立ちの時』と久石譲さんのもう一つの曲『View of Silence』から成り立っています。

詳しくは

羽生結弦が自らのスケート人生を投影したFS/『Hope & Legacy』 | VICTORY

に書かれています。

羽生結弦選手も、一人のアスリートとして大けがを乗り越えたりなど、様々な困難の中で歩みを止めていません。

この歌を歌う時に羽生結弦選手をイメージしてもよいかもしれませんね。

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授業での主な発問

①各連で変化して言っているものは何ですか?

これだけでも、「時間帯」「視線」「話者の心情」などの変化に気づくことができるかもしれません。この発問であまり気づきが出ないようであれば、次の②~④の形で細分化して聞いてみると良いでしょう。

 

②各連の時間帯はいつですか?「朝」「昼」「夜」?

どの言葉からそう考えたかも言ってもらう。

③各連で話者はどこを見ていますか?

これも根拠となる言葉を確認します。

④「風に吹かれるこの道」「哀しみ」「争いの日々」とは具体的に何を表しているか?

これを考えていく中で、それぞれの「夢を追う」中での苦労が出てくるかもしれません。

⑤「夢をつかむ」までにはどのような苦労が具体的にあるでしょうか?

一人一人に自分の経験を振り返らせたい発問です。

最後に 

■音楽の授業は時数が少ないので、歌詞の意味までじっくりと扱うのは難しいと思いますが、「視線の変化」「心境の変化」と、パラリンピックのテーマソングだったということだけでも伝えてあげると歌声も変わると思います。※このページをそのままコピーして配布していただいても構いません。

「国語」の授業でも扱ってみると、「実際に歌う」という明確な目標がある分、教科書の学習以上に盛り上がりますよ。

 

■私は文学の研究はしていますが、音楽に関しては素人です。これからも様々な合唱曲の歌詞について考察していきたいと思っていますので、

・音楽上の観点から何か誤りがある
・音楽上の解釈でも論の補強になる
・次はこの曲を扱って欲しい

などありましたら、コメントいただければ幸いです。

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※音楽や国語の授業、または合唱部や合唱コンクールでメンバーに投げかける場合の基本的な流れなどもこちらに書いていますので、ご覧いただければ幸いです。

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櫻坂46「櫻坂の詩」の深い歌詞の意味を考察!〜グループの歴史やファンの想いを紐解く歌〜

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櫻坂46の歴史や、ファンとの関係を感じさせる曲

「櫻坂の詩」は、櫻坂46の2ndシングル『BAN』の通常版に収録されています。ライブでは、最後にファンと一緒に(今は声出しができませんが)歌う曲になっています。

そんな位置づけのせいか、歌詞の端々から欅坂46→櫻坂46というグループの歴史や、ファンの想いなど色々なことが思い起こされます。

今回は、そんな

■歌詞から思い出されるグループの歩み

を読み解いていきます。

まだ、曲を知らない方は、こちらから聴いてみてください。

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目次

歌詞に沿ってストーリーをチェック

有観客でライブが出来なかった1年9ヶ月

当たり前だと思ってた普通の日々が
当たり前なんかじゃなかったなんて・・・
君と会えなかった今日まで
心にぽっかりと穴が空いてた

本当の寂しさって 誰もいないことじゃなく
大切な人と会えなくなること
何があったかなんて分からないけど
君ならきっと 乗り越えられるよ

この曲が発売されたのは、2021年4月14日ですが、前月の3月21日までは全国にコロナの緊急事態宣言が出されており、有観客のライブなどはずっと行われていませんでした。

遡ると、有観客で最後のライブを行ったのは、欅坂46時代の「夏の全国アリーナツアー2019」の最終日である2019年9月19日の東京ドームライブでした。
それからは、改名前最後のライブである10月13日の「欅坂46 THE LAST LIVE」も、改名後最初のライブである12月8日「櫻坂46 デビューカウントダウンライブ」も無観客での配信ライブでした。
※「櫻坂の詩」は、この「デビューカウントダウンライブ」で初めて披露されました。
その後、人数を限定して有観客のライブが行われたのは2021年6月16日の「櫻坂46 BACKS LIVE!!」であり、約1年9ヶ月ぶりとなりました。

この曲が発表された当時は、まだそんな有観客ライブ開催の見通しも立っておらず、「また生でライブが見られるのは、いつになるのだろう」と思っていた時期です。

当たり前だと思ってた普通の日々が
当たり前なんかじゃなかったなんて・・・
君と会えなかった今日まで
心にぽっかりと穴が空いてた

歌詞のこの想いは、コロナの中、世界中の人々が感じていたものだと思います。

ライブや様々なイベントなど、グループとファンの想いを表したものでもありますし、それ以外の様々な日常生活でも「人と繋がる」ことが難しくなったコロナ禍の情勢を思わせます。

本当の寂しさって 誰もいないことじゃなく
大切な人と会えなくなること
何があったかなんて分からないけど
君ならきっと 乗り越えられるよ

この部分は、欅坂46「キミガイナイ」の「本当の孤独は誰もいないことじゃなく 誰かがいるはずなのに 一人にされてるこの状況」を思い出させます。

コロナ禍の現在、会いたい人がいないのではなく、いても会えないという状況が長く続いています。それは櫻坂46メンバーとファンとの関係にもあてはまります。

この曲は全体的に、ファンである「僕ら」が、櫻坂46である「君」を見守り、応援するという構図になっていますが、時折「君」がファンで、櫻坂46がそれを応援しているように捉えられる歌詞も出てきます。
※「櫻坂46」とはグループ全体のことを浮かべる人もいるでしょうし、一人一人個別のメンバーを浮かべる人もいると思います。そのどちらもが、この歌詞では当てはまるでしょう。

ここも、「君」を櫻坂46と考えると、思い浮かぶのは、欅坂46からの改名前後にそれぞれ卒業していったメンバーや、色々な想いを抱えて、改名を受け止めたメンバーを励ます歌詞になります。

「君」をファンと考えると、個々それぞれの事情までは詳しくは分からなくても、櫻坂46がファンのことを励ましてくれている構図になります。

「二人セゾン」を彷彿とさせる歌詞

満開の桜の木を 一度だって忘れたことはない
春が過ぎて花が散っても 夢は繰り返しここに咲くはず
ふと思い出すように 僕らはこの坂に集まって
君のこと語り合えば また会える気がしてくるよ

サビのこの部分は、欅坂46時代の名曲の呼び声が高い「二人セゾン」の歌詞を彷彿とさせます。「二人セゾン」には

花のない桜を見上げて
満開の日を想ったことはあったか?
想像しなきゃ
夢はみられない
心の窓

春夏秋冬 生まれ変われると
別れ際 君に教えられた
という歌詞がサビの直前に出てきます。
「二人セゾン」は、欅坂46の3rdシングルで、2016年11月30の発売ですから、実に4年越しとなりますが、この歌詞を頭に浮かべたファンは多くいたのではないでしょうか。
「二人セゾン」の時代は、「サイレントマジョリティー」での鮮烈デビューから、様々に話題にはなっていましたが、デビューからも半年程度しか経っておらず、「満開」と言えるようなグループの絶頂期は、まだまだ想像上の「夢」でした
そして、それから4年。様々な苦労・感動・新メンバーの加入などの歴史を経ながら、欅坂46は「満開」とも言える人気を誇るアイドルグループへと成長しました
しかし、人気が大きくなり、規模も大きくなるほどマイナスの話題も取り上げられることは多くなりますし、メンバーの心の負担も大きくなっていきます。
穏やかな春が過ぎ、花びらが散り始めるように、グループは「夏・秋・冬」の時代を迎え、改名へと至ります
改名を機に離れていったファンもいたと思いますが、それでも多くのファンは応援を続けています。
「満開の桜の木を 一度だって忘れたことはない」というのは、「欅坂46時代を忘れない」という意味ではなく、「欅坂46時代から流れ続ける、このグループの良さはなくなっておらず、ファンもそれを応援し続けている」ということだと考えます。
「この坂」とは、どこでしょうか?東京には「けやき坂」と「さくら坂」がすぐ近くに実際に存在します。それは、改名発表当時も「けやき坂の角を曲がるとさくら坂」と話題になりました。
※欅坂46時代、不動のセンターだった平手友梨奈さんのソロ曲に「角を曲がる」という曲があります。
「けやき坂」に集まるのも良いですが、この先何年も経った時に「さくら坂」に集まって、満開の櫻坂46を思い出す方が、イメージには合っているように思います。むしろ、そのどちらも含んでいると考える方が、ここでは良いのかもしれません。
また、サイドストーリーとしては、「この坂」を櫻坂46自体と考え「櫻坂46のファンとしてライブなどに集まれば、もし離ればなれになってしまった人とも心が通い合える」という意味もあるかと思いました。

見守ることしかできない

誰にも言えない悲しいことだってあっただろう
遠くから見てて心配した
僕らにできることは何もなくて
君自身が立ち上がるのを待ってた
ここも基本的には「僕ら」がファン、「君」が櫻坂46だと考えられます。
欅坂46時代からの5年間、様々なニュースを見たり、メンバーがブログで想いを綴っていたりしても、ファンは基本的には何もできません。ライブや握手会(現在はミート&グリート)やメッセージなどで応援をする程度で、メンバー自身が進んでいくのを見守るしかありません。
期待を込めて考えれば、それぞれのファンが落ち込んでいる時に、櫻坂46メンバーがこのような目線で見守ってくれているとも解釈できるでしょう。

二人セゾン第2章

満開の桜の木は 夏秋冬の風に吹かれ
野ざらしのその枝に何を待ち続けてたのか?
通り過ぎる人たちがあの日の花を忘れても
次の春の景色を 僕らはずっと思い浮かべてた
先に書いたように、欅坂46に、グループは春から冬の時代まで色々な経験をしてきたと思います。CDがなかなか出ない時期もあったり、メンバーのスキャンダルや卒業が相次いだ時期もありました。
それでもグループは「解散」という選択肢はとらず、改名をして活動を続けてくれています
「通り過ぎる人たち」とは、話題となるようなニュースには反応するけど、メンバーの一人一人のことなどまでは知らない「世間一般の人たち」のことでしょう。
欅坂46と櫻坂46の関係を知らない人の方が多いのではないでしょうか。
(私も、坂道グループ以外は区別がつきませんし、それは仕方ないと思います。)
それでもファンは、もう一度櫻坂46として満開の春を迎えることを信じています

メンバーの一人一人がグループを創る

なぜ人は桜をこんなに愛するのか
胸が震える 懐かしさに
一つ一つの花びらが肩を組むように
桜は満開になるのさ
櫻坂46を愛する理由としての「懐かしさ」が具体的に何を表しているのかは分かりません。
もしかしたら欅坂46時代を思い出す部分に「懐かしさ」を感じる人もいるでしょうし、自分の青春時代を思い出すような「懐かしさ」を歌詞の中に見出す人もいるでしょう。メンバー一人一人が頑張っている姿自体が、自分自身の体験と重なって「懐かしさ」となるのかもしれません。それはファンによって様々で良いと思います。

「花びら」はメンバーのことを表していると考えられます。森田ひかるさんは櫻坂46としてのデビューシングル発売にあたってのブログ
一枚一枚の花びらが可憐で逞しい
グループになりたいです。
と綴っています。メンバーが時折描く桜の絵でも、花びらがメンバーの数に合わせて描かれていることが多くあります。
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左→小林由依さんの2020年10月のグリーティングカード 右→2021年10月、Mステ出演時のサイン
左の小林由依さんの絵では、緑の葉の枚数がデビュー時や2期生加入時の人数、落ち葉が卒業メンバーの人数、青い蝶が日向坂46のメンバー数に合わせて書かれており、桜の花も、この直前に卒業を発表した石森虹花さんと佐藤詩織さんを含めた28人に合わせて描かれています
右の絵では、Mステで披露した「流れ弾」の歌唱メンバー数である14人に合わせて花びらが描かれています。この時、メンバーの一人である小林由依さんは休養中であり、番組にも出演していませんでしたが、しっかりと花びらに含まれているところに愛情を感じます。

「桜の花」は一つ一つの花びらが集まって創られています。
現在、櫻坂46は一人一人がモデルや、外番組など活動の幅を広げ、個人個人の力をつけながら、それらが団結することで、グループ全体の力を上昇させていっています。
これからも色々な季節を経験しながら、きっと「満開の春」を迎えた姿を見せてくれるでしょう。3rdシングルも名曲揃いで、これからの活躍も楽しみです!
※これを書いている2021年10月22日に、1期生としてグループを引っ張ってきてくれた守屋茜さんと渡辺梨加さんの卒業が発表されました。「桜はいつか散るからこそ美しい」という儚さを感じています。とても寂しいですが、これまで6年間、本当にありがとうございました。これからも応援しています。

最後に

長文をお読みくださりありがとうございます。

他の曲の考察は全て、基本的にグループの歴史などとは切り離して、歌詞の世界を言葉に忠実に読み解いていくスタンスで臨んでいるのですが、この曲だけは無理でした。

歌詞の「僕ら」というのも、ファンが一緒に歌う唯一の曲として考えられていると思いますし、そうなるとこれまでの6年間を踏まえざるをえません。

一人のファンとしての個人的な想いが入ってしまっているところも多い考察ですが、1つの考え方として楽しんでいただけたらと思います。

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 櫻坂46の他の曲はこちら  ↓   

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櫻坂46「思ったよりも寂しくない」の深い歌詞の意味を考察!〜本当の「愛」とは後から気づくもの〜

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「1人でも独りじゃない」と勇気をくれる曲

「思ったよりも寂しくない」は、櫻坂46の2ndシングル『BAN』のTYPE-Dに収録されています。センターは山﨑天さんで、一人でも寂しくないと勇気をくれる曲です。

MVもライブの振り付けも、メンバー同士の楽しそうな掛け合いが印象的な曲です。

この曲はストーリーよりも、メッセージ重視の曲です。

見出しの「1人でも独りじゃない」という表現は、メンバーの大沼晶保さんが、MV公開直後の2021.4.4のブログのタイトルです。

この曲のテーマを表すのに、これ以上ないフレーズだと思ったので、引用させていただきました。

今回は、そんな曲のテーマである

■1人でも独りじゃない

というメッセージの詳細を、歌詞に沿って読み解いていきたいと思います。

まだ、曲を知らない方は、こちらから聴いてみてください。


www.youtube.com

目次

歌詞に沿ってストーリーをチェック

いつも孤独を感じていた少女

私のことなんて誰もきっと
興味ないと思ってた
だからちょっとだけ切った髪に
気づいてくれて嬉しかった

愛っていうのは目に見えないけど
ふとした瞬間(とき)感じるもの
風が通り過ぎる時
花の香りがするように

後で

主人公の「私」は、多くの人がそうであるように、常日頃から孤独感を抱いていたことが最初に示されます。

ですが、ある時、自分の周りにある「愛」の存在に気づきます。そのきっかけは切った髪に気づいてくれる人がいたという、ささやかなものでした。

日頃歩く道に花が咲いていても、人はすぐには気づきません。風が香りを運んでくれて初めて気づくように「愛」も何かのきっかけがないと自分からは気づけないのかもしれません。

後で

の一言がここでは深い意味があるように感じます。

この後の歌詞を見ると「私」は既に一人の道を歩き始めています

それまでの、友達と一緒にいて、一見「愛」に囲まれているように見えた時には、感じられなかった本当の「愛」の存在に気づけたのは一人になった後だったのではないでしょうか。

最初の「切った髪」というのも、それまでは誰かの好みに合わせていた髪型を変えて、自分の気持ちに素直に生き始めた表れかもしれません。

1人になって気づけたこと

思ったよりも
寂しくはないよ
一人で歩いてたって
Don't worry
思ったよりも
しあわせかもしれない
いつもとは
違う道
歩こう

陽だまりをいつも探してたって
そうあまり意味はないよ
だって 太陽は動いてるんだ
好きな方に向かって ただ 生きよう

どこへでも・・・
Oh...  Oh...

1人になる道を選択する前は、周りの人に合わせることを大事にして「自分1人」という状況に不安を抱いていた「私」ですが、実際にその道を歩いてみると、現実は心配とだいぶ違っていました

「1人」は「寂しく」「不幸」だと思っていましたが、そんなことはなく、意外と楽しくやっていけています

「陽だまりを探す」とは、常に周りの評価を気にして、それに合わせて生きていく様子です。

その場にいる間は、温かく、快適かもしれませんが、陽だまりは太陽の動きに合わせて、常に動いていくので、それに合わせ続ける生き方は、気が休まりませんし、自分の意志というのがありません。

そんなに日陰を恐れないで、自分の好きな方向に進んでいこう!というのが、1番でのメッセージです。

自分の心に素直に従ってこそ気づくもの

まわりの風景に気を取られちゃ
足下の花 見逃すよ
そんな不器用な私のこと
見ていてくれる誰かがいる

縁っていうのは探せるものじゃなく
ある日ばったり 出会うもの
きっと通り過ぎてから
あれがそうかと思い出す

季節

2番のメッセージも1番と共通しています。

特に「通り過ぎてから あれがそうかと思い出す」というメッセージがもう一度言われています。

これは、「愛」や「縁」などは目先のものを求めて、得られる訳ではなくて、自分の心に素直に生きていく中で、周りにたくさんの「縁」が生まれているという状況を表していると思います。

気づけば冬が終わって、春が来ている季節の移り変わりのように、微かな変化の積み重ねが、後から振り返ると大きな変化だったと気づく感覚です。

1人になる覚悟

覚悟してたより
平気だったかも・・・
意外に強かったんだ
It's OK!
覚悟してたより
穏やかな毎日よ
昨日とは
違う空
見上げて・・・

人生は陽が照ったり翳(かげ)ったり
雲行きは変わって行く
今の しあわせは過去と未来の途中
やりたいようにやって前に進もう

微笑んで
Oh...  Oh...

既に「1人」の道を歩み始めている「私」ですが、その決断には大きな覚悟があったことが示されます。

やはり、体験してみない時には「1人」と「独り(孤独)」との違いは分からないと思いますし、かなりの勇気が必要でしょう。

1番の「陽だまり」のたとえから続いて、「雲行き」によって、日向・日陰も変わっていくという表現が出てきます。

心地良い環境にいると人は変化を恐れてしまいますが、どんな生き方をしていても、急に上手くいかない、曇りの時期などもやってくるものです。

人生は長い道のようであり、立ち止まり続けることはできません。

どんな状況でも前に進んでいこうという励ましのメッセージを感じます。

これまでを振り返る「私」

誰もが恐れていたんだね
孤独という名の闇
本当は一人でも
ずっと生きていけるのに・・・

もっと   光を・・・
もっと   日差しを・・・
もっと   木漏れ日・・・

「そばにいて欲しかった」

世界は誰かの気配に溢れ
寂しさ紛らわす
誰かの声や
誰かのぬくもりに
一人じゃないと
救われてた
今日まで・・・

この部分は、曲調も急に変わります。

既に1人でも大丈夫な強さを手に入れ、歩いている「私」ですが、ここでふと後ろを振り返ります。

ここで言う「誰もが」とは、まだ「1人」を「独り」だと恐れて、一歩を踏み出せないでいる人たちであると同時に過去の自分も指していると思います。

「光」「日差し」「木漏れ日」という日光は、「人からの承認」の比喩としてこの曲では一貫しています。「もっと私に気づいて!私を認めて!」といった声でしょう。

「そばにいて欲しかった」というのは、「1人」を決断した時に誰かから言われた言葉かもしれません。それは「愛」というよりは、自分のために束縛する鎖です

自分の周りやSNS等を見渡せば、そんな人たちが、寂しさを紛らわすために発する声や、寂しさを紛らわすために身を寄せ合うことでのぬくもりを感じることはできます。※「もっと~を」が「声」を、「そばにいて欲しかった」が「ぬくもり」を表していると考えられます。

これまでの「私」も、それによって「1人」じゃないと救われた気がしていたのでしょう。

ですが、それらはいつまで経っても「誰かの気配」「誰かの声」「誰かのぬくもり」のままであり、その相手と本当の「縁」や「愛」を結ぶことはできません。

まずは一歩を踏み出してみよう!

考え過ぎないで

思ったよりも
寂しくはないよ
一人で歩いてたって
Don't worry
思ったよりも
しあわせかもしれない
いつもとは
違う道
歩こう

どこへでも・・・
Oh...  Oh...

最後は「考え過ぎないで」という呼びかけの後に、サビが続きます。

「1人」になった後の世界をあれこれと考えてしまうと、やはりどうしても不安が生じるものでしょう。

ですから、大事なのは、色々と考えるまえに一歩を踏み出すことです。

「私」も「1人」になる前は、こんな世界が広がっているなんて想像もできませんでした。

それは「後で」「思ったよりも」「覚悟してたより」と何度も強調されています

どんな未来が待っているかは誰にも分かりません。雲行きによっては、しばらくは曇り空の下を行かなくてはいけないかもしれません。

ですが、自分に素直に歩き続ければ、周りはいつの間にか「愛」や「縁」といった花が囲んでいるはずです。

さあ、まずは一歩を踏み出しましょう!

そんな励ましのエネルギーをもらえる曲でした。

最後に

長文をお読みくださりありがとうございます。

メッセージ主体の曲なので、比喩が表している物などを確認しながら、全体像を追っていきました。

別のアプローチとして、この曲は欅坂46時代から改名をして「違う道」を歩き始めた櫻坂46というグループの立場に絡めて考察する方も多いようです。そういった考え方も面白いとは思います。(私の手には余るので、ここではその方法は採りませんが)

コメントなどいただけるとありがたいです。

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ブログ完全初心者の開設2ヶ月目のPV(アクセス数)は?~2ヶ月で1万PV達成した方法~

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こんにちは!全くの初心者から、ブログを始めて今日(2021.10.19)でちょうど2ヶ月!

毎日10PVとかだった日々が、ある日を境に100PVを下回らなくなり、1ヶ月目には、い2000PVを超えていました!

そこまでに、何をしたのかは

utakoku.hatenablog.com

こちらの記事に詳しく書いています。ある意味、一番軌道に乗るまでの苦戦した時期ですので、まずはこちらを読んでもらえると良いかと思います。

 

さて、1ヶ月で2000PVだった本ブログですが、2ヶ月目の今日、なんと総計1万PVを達成することができました!!!

 

 

このブログについて簡単に

ブログを始めたきっかけはコロナで仕事の休みが多くなり、時間ができたことでした。

私は公務員なので副業は禁止です。

ですが、だんだんと副業解禁へと動きが見えてきているので、正式に解禁された時に向けて下準備のつもりで2021年8月19日にブログを開設してみました。(それまでは収益化はできません。)

しばらくは収益化もできないので、無料のはてなブログで始めています

 

現在は

①櫻坂46の歌詞についての考察 (19記事)

②合唱曲の歌詞についての考察 (8記事)

③公務員の投資についてのコツ (4記事)

④ブログの推移についての報告 (2記事)

の4つ。特に①と②をメインに記事を書いています。合計33記事ですね。

ではPVの移り変わりを見ていきましょう!

2ヶ月目のPV数の移り変わり~ついに10000PV達成!~

まず、実際に開設2ヶ月目の「はてなブログ」のアクセス解析結果を載せてみます。

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2ヶ月目のPV数

これを見てもらうと色々と分かると思いますが、この1ヶ月は100PVを下回ることはなく、所々では400PVを超えています。

特に、100PVを下回らなくなった9月12日、初めて400PVを超えた9月28日、初めて500PVを超えて、そこからは300PVも下回らなくなった10月13日は、それぞれ分かりやすいイベントがあった日です。

それは櫻坂46のMV公開や、CD発売です。今月で総計1万PVを達成できたのは、確実にこのおかげだと思います。

くわしく見ていきましょう。

引き続きGoogle検索で1位に!

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2021.10.16 サーチコンソール結果

前回に続き、「流れ弾 歌詞 考察」は検索で1位になっています。恐らく、ラジオ解禁から最速で書いた記事ですし、内容としてもかなり力を注いだので、読み応えはあると思います。

最初の急上昇である、9月12日は、この「流れ弾」のMVが公開日であると同時に、私の記事が検索1位になった日です。

そして次に400PVを超えた9月28日は、検索にもある「無言の宇宙」という新曲のMV公開日でした。

最後に500PVを超えた10月13日はそれらの曲が収録された3枚目のCDの発売日です。

収録曲は全7曲ありますが、ラジオ解禁される度に、1~2日以内に、記事を書いてアップしていました。それらが着実にPVになって表れたのを感じます。

Google検索の割合がどんどん上昇!

ちょうど1ヶ月前、まだまだTwitterからの流入が多く、Googleからは20%ぐらいでしたが、現在は完全に割合が逆転し、Googleが70%、Yahoo!が15%でTwitterは6%しかありません。これは私にとってはとても嬉しいことで、Twitterで何度も宣伝しなくても、アクセスが増えていると言えます。

この1ヶ月やったこと

記事の更新と手直し

上にも書いたように、今月は櫻坂46の新曲がラジオで次々と解禁されていたので、その考察記事を中心に、新しい記事を書き足していきました。と同時に、「流れ弾」や「無言の宇宙」など、検索上位に入っている記事は何度か見返してみて、手直しをしています。
特に、ラジオ解禁の場合、歌詞は耳で聞いたのを書き起こすので、不正確です。そのため、テレビ披露などで歌詞が表示された場合、その正式な形に直しました。それができなかった曲は、CD購入直後に歌詞カード通りに修正しています。

Twitterは一本化

これまでTwitterには櫻坂46以外にも投資についてや、ブログ運営についてなど、思いついたことをあれこれつぶやいていましたが、そうなるとフォロワーさんにとってはそれぞれ興味ない記事が流れる割合も多くなると思い、「Twitterは櫻坂46関連の記事の宣伝をしつつ、1ファンとして楽しむ」という方針に転換しました。結果的に、その方がフォロワーさんも増え、自分も楽しく利用出来ています。

にほんブログ村・人気ブログランキングに毎日自分も投票

記事を更新する度に、上記の2つには記事を登録し、毎日の投票も自分で1回ずつできるので、していますが、最近サボり気味になってきました。そもそも、ほぼ自分での投票以外に票は入っておらず、「これって意味あるのかな?」と思い始めています。

※おそらく、大手ブログと相互リンクになるのが意味あることだと思うので、この2サイトのランキング上位を狙う必要は無いのかなと思っています。

今後に向けて

ここまで書いたように今月は運良く新曲の発売とも重なり、それが話題になって、検索数が増えてくれました。

ただ、この「ブーム」はずっと続くものではないので、いずれは検索順位も落ちていくと思います。

この櫻坂46の歌詞についてはファンなので書いていてとても楽しいのですが、もう一つ「ストック型」の記事としては、合唱曲の歌詞についてを充実させていきたいと考えています。

元々ブログを始めた時に、全国で合唱コンクールを指導する先生方に役立つ記事を増やしていきたいという想いがあったのです。

ですが、合唱曲は櫻坂46の曲以上に解釈にエネルギーの必要な曲が多く、進みが遅いままです。

そんな中で、一番最初に書いた「大地讃頌の歌詞」についての記事は早い内からチラホラとGoogle検索によるアクセスがありました。

今年はコロナで全国的に合唱コンクールが中止になってしまっていますから、アクセスはそれほど期待できないかもしれませんが、根気よく書いていきたいと思っています。

また、もうすぐ櫻坂46の曲については全曲の考察が書き終わります。

その時に、欅坂46時代の曲について書いていくのか、日向坂46の曲について書いていくのか迷い中です。(まずは合唱曲ですが)

単純にPVだけを考えるなら、新しい層が対象の日向坂46の曲について書いた方が作戦としては正しいと思います。ですが、気持ちの面ではその前に欅坂46時代の名曲の数々についても書きたい気持ちがあります。

そんなことを考えながら、次の3ヶ月目に向けて頑張っていきます!

長文をお読みくださりありがとうございました!

Twitterもやっています

参考に、一番検索で人気がある「流れ弾」についての記事と、全曲のまとめページを貼っておきます。

 

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投資信託でどのくらい増える?1ヶ月ごとに、実際の保有株のポートフォリオの推移を全て公開!(2ヶ月目)

個別の株式投資でプラスとマイナスを繰り返し、トータルはほぼプラマイゼロの10年間を経て、投資信託に切り換えてから約1年がそろそろ経ちます。

自己紹介的に「一年間でプラス500万円!」と書いていますが、まだ利確は200万円ですし、現在の300万円もこれから上がるか下がるかは分かりません。(というより、どこかで一度は大きく下がると思います。ですが、その後にそれ以上大きく上がるだろうという予想までセットでしているので、保有中です。)

ですが、これまでの10年に比べれば、桁違いの収益です。

「本当にそんなやり方で結果が出るの?」と思われる方が多いと思うので、一緒に見守っていただければと思います。(基本は長期投資で考えていますから、つまらないかもしれませんが、レバレッジも多いので、普通よりは動きが激しく面白いと思います。)

 

保有株の値動きを紹介して2ヶ月目になりました。

過去のデータは以下をご覧ください。

私の持っている株は全て米国株ですが、今月は「テーパリング」や「雇用統計」といった様々なことの発表があり、軒並み値段が下がっていきました。

しかし、それも長くは続かず、今はまた上がり始めています。

ここでは、その中でも一番下がっていた10月7日の保有株データを載せます。

一部では「暴落」などという言葉が使われていましたが、このくらいは普通にあることだと心の準備をする良い材料になるのではないでしょうか。

 

2021.10.7 朝

【結果】

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2021.10.7 全保有株

2021.10.7

【投資信託】          【時価評価額】  【評価利益】
①iFreeレバレッジナスダック100   6,769,375円  1,209,371円(+21.75%)

②eMAXIS Slim米国株式(S&P500)   310,890円    20,895円(+  7.20%)

【米国株ETF】※どちらも3倍レバレッジ商品

③SOXL              1,571,095円    -5798円   (-0.36%)

④TECL               2,171,259円   571,483円(+35.72%)

【合計】             10,822,619円  1,795,951円

※比較のために先月9月14日のデータを載せます。

2021.9.14

【投資信託】          【時価評価額】  【評価利益】
①iFreeレバレッジナスダック100   7,423,782円  1,967,113円(+36.04%)

②eMAXIS Slim米国株式(S&P500)   276,900円    23,571円(+  9.30%)

【米国株ETF】※どちらも3倍レバレッジ商品

③SOXL              1,211,111円   219,525円(+22.13%)

④TECL               2,127,422円   778,282円(+57.68%)

【合計】             11,039,215円  2,988,491円

【考察】

この1ヶ月はだいぶ下がって、SOXLなんかは、ついに評価損益がマイナスになってしまいました。TECLと合わせてETFは40万円以上のマイナスですね。

一番保有額が多いレバレッジナスダック100も80万円近く下がりました。(S&P500はまだ少額なのであまり影響はありません。)

というわけで、合計は100万円以上のマイナスとなっていますが、全保有額での割合でいけば10%程度です。「暴落」と言うにはほど遠いですね。

むしろ、お小遣い稼ぎ枠のSOXLがだいぶ下がったので、ここで買い増して、上昇に備えています。(50万円ほど買い増ししてから、10月16日現在、順調に上がってきています)

他の3銘柄は長期で持とうと考えているので、引き続き定期的に積み立てていきます。

また、来年にも似たような下落はありそうです。そんな時も慌てずに積み立てていきたいと思います。

また、来月をお待ちください。

 

 

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これから随時他の記事も書いていきますので、こちら↓もご覧ください。

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